ゴルフキャスター?

全英オープンが始まった。やはり青木功さんと戸張捷さんがしゃべっている。
しかし、どちらが解説でどちらがゲストなのかよくわからない。

わたしは青木功が好きである。全くの見当違いと言われるかもしれないが、しゃべっている雰囲気は長嶋茂雄とよく似ていると私は思う。
ところで、青木といえば、国外で勝てないジャンボと比べて海外でも活躍した選手なので、てっきり、彼は英語が得意なのだろうと思っていた。米ツアーの選手たちと仲良くなければ、なかなかツアーでも良い成績は残せないだろう。

ところが、彼がNHKの「英語でしゃべらナイト」という番組に出演した時のことである。どれだけペラペラなのか期待して見ていた。
しかし、予想を裏切り、かなり適当な英語だった。というか、わたしが驚くほうが間違っているようだった。
ハワイアンオープンで優勝した時のインタビューも英語の質問に対してほとんど答えていないし、ビビッているようにも見えた。それ以降は少しずつ英語に慣れていったのだろうが、それでもそれほど上達しているという感じではなかった。
でも、そんな英語でも米ツアーで戦っていたということがかえってわたしを勇気づけた。

わたしは戸張捷ファンでもある。彼の肩書きはゴルフキャスターとかなんとかになっているのだろうが、そんなものは必要ない。高倉健の名刺に「高倉健」という3文字しか書かれていないのと同じで。
戸張さんは国内外問わずあらゆるゴルフトーナメントの中継でしゃべっているが、一人で実況と解説とインタビュアと通訳をしてしまいそうな人である。そんなわけで、彼の肩書きもどうでもよくなっているのかもしれない。

昨年の全英を見ていて笑ってしまったことがあった。
中継の途中で、彼がいきなり、

「はっはっは。」
と、笑い出したのである。映像はとても笑えるシーンではなかった。なにごとか。

「今BBC(イギリスの放送局)を聞いているんですけどね。その実況が、丸山のことを、『ジャパニーズ・トレビノ(トレビノ=外国の有名なプロゴルファー)』って言ってるんですよ。」

インターネットしながらニュースをやっている木村太郎さんなんかよりもすごいと思った。なにしろ、ラジオ聞きながら解説しちゃってるんだから。

今年の全英オープン初日を見ていたら、あるプレーヤーとキャディーがバナナを食べながら歩いているところが映された。
食べ終わったらバナナの皮はどうするのかな?と思って見ていた。
プレーヤーの方が先に食べ終わった。キャディーに預けるのかな?と思ったが、次の瞬間、目を疑った。
普通にコース上に放り投げていた。間もなくキャディーも食べ終わったが、同じようにコースの横のほうに投げていた。

特に問題として扱いたいわけではなく、純粋な疑問の答えとして。