
わたしに一通のメールが寄せられた。その内容を掲載します。(発信者の承諾を得ています。)
あれはビクトリアからバンクーバーに向かうフェリーの中の出来事です。(ビクトリアのバスディーポーでバスに乗ればそのままフェリーに乗ってくれるシステム)。バス(フェリーの中に駐車した後)を出る際、運転手がこれこれの時刻に戻ってきてくださーい。というようなことを言っていたが、僕は友人任せにしていた上、英語が聞き取れなかったので、戻ってくる時間を全然把握せずにバスを降りてしまった。
本土も近づいた頃、フェリーの客室にあるおみやげ屋に何かを買い足しに行こうと思って行ったら、すでにCLOSED。暇な時間をどう潰そうか考えながら周りを見渡すと、あれほど賑わっていた船内が静まりかえっていた。人がいないのである。さすがの僕もその異常な事態に気づき、下の階にあるバスの駐車場めがけて走りだした。友人Mを探さなきゃ!と思いながら、あたりを見渡しながら走り続けた。
駐車場についても友人Mは見当たらない。それにしても、バスが何台もあって、自分が乗っていたバスがどれだったかよくわからないではないか。そして、どのバスもエンジンをすでにかけていて乗降口を閉めていた。うーっ、まずい。
あっ!確かこのバスだった。と、よく見回して、バスの窓を見ると友人Mの顔が笑っているではないか。
幸い、入り口を激しくノックしたら、バスの運転手が開けてくれた。
バスに乗って友人Mの方を見ると後ろの席でニヤニヤして座っているではないか。なんで、「もう時間だからバスに行こうか」とかくらい言えねエんだよ!って感じでした。
もし間に合わなかったら、タクシーで港からヴァンクーバーのダウンタウンまで行かなきゃならない。確か、50キロ近くあったような気がする。料金、馬鹿になんないだろうな。と、なかったことをあれこれ考えました。
外国旅行はこんなスリルを味わえてたまんないです。無論、この友達(M)の協力がなければ味わうことができなかったでしょうが・・・・。(記憶があやふやな箇所は、できるだけ友人に不利に働くような脚色が施してあります。あしからず。)