
マイブームでなくあわブームというのは、わたしが人からの影響を受けやすいからである。
Somebody'sブームがMyブームとなり、つまりOurブームとなってしまうのである。
わたしたちがカナダに行ったとき、93年の秋であるが、あわぶーむとも言えるような飲み物があった。
それは、カプチーノである。(もちろんカプチーノの泡も掛けている。古典的に言えば掛詞。)
ビクトリアに行くため、朝早くからスカイトレインに乗ってVIA駅に向かった。
Barclay Hotel から歩いてBurrard 駅に行く途中、ロブソンストリートにあるスターバックスコーヒーに友人が寄った。
当時スターバックスは日本に上陸していなかったが、なんとなく人をひきつける店だった。でもわたしはあまりコーヒーを飲まないので、交差点を行き交う車や、まだ人気(ひとけ)の少ない歩道を掃除している人などをビデオに撮っていた。
店から出てきた友人の手には紙コップがあったが、中身は深さ1センチ程度しか入っていなかった。でも時間的に、飲んできたわけではなさそうだった。
「エスプレッソを頼んだらこれだけしかくれなかった」んだそうだ。
「ほかのお客さんがクスクス笑ってた。」とも。確かに笑える量であった。
スタバといえば
「ダブルトールノンファット・・・」
など、個人のこだわりのオーダーがあるらしいが、当時、そのようなことは知る由もない。
ただ、旅の後エービーロードを見ていたら、スタバのオーダーについてのコラムが載っていたのを見て「エスプレッソ事件」を思い出した。。
カプチーノを飲み始めたのはどこだっただろうか。ロブソンストリートのどの店だったかは思い出せないのだが、とにかく、どこのコーヒーショップに行っても、カプチーノが人気のようだった。
友人によれば、
「その苦い泡がユメユメしい。」
のだそうだ。
わたしもカプチーノを飲み始めた。いろいろなコーヒーショップでカプチーノを飲んだ。
たいてい、シナモンとかチョコレートのパウダーをトッピングするのだが、決してシナモンはかけなかった。まずくなりそうだから。
それからしばらくして、96年の初夏、再びカナダを訪れた時、カルガリーのSecond Cup (セカンドカップ)というコーヒーショップに行った。
友人とわたしはメニューを見るまでもなく、当然カプチーノ。
ところが、わたしたちは非常なショックを受けた。
ステイ先の娘、D.J.が飲んでいるものは、カプチーノよりもさらに泡が多い。というよりウインナコーヒーのようにホイップがのっているようなものだった。
それは何か聞いてみると、アイスモカチーノというものだそうだ。わたしたちは、次はそれを飲んでみようと、それぞれに決意したのだった。
ところが、Tim Hortons にはアイスモカチーノがなく、やはりカプチーノを飲んでしまうわたしたちであった。