
クタを歩いていて、いつも漂っているあの匂い。なんなんだろう。
熱心なバリヒンドゥーの人たちが町のあちらこちらでたいている香の匂いだろうか。
それとも・・・ その先に思い浮かぶものがない。
しかし、あの匂いは忘れられない匂いである。
あの匂いを日本で再生できると知ったら、泣いて喜ぶ人たちがどれほどいることだろう。
旅などの思い出は、行った人の脳に住みついている。
しかし、わたしたちは、写真やビデオを見て、その土地をより鮮明に思い出すことができる。
ビデオやテレビなら、町の喧騒が、トワレやコロンの偽物を買わせようとする「物売り」の「しぇんえん、しぇんえん(千円)」という声や、街角やビーチでかけられる「マリファナすきか?マヤクあるよ。」という声も聞けるかもしれない。
バリの味が欲しくなったら、KOKITAのナシゴレンの素とかSAMBAL Asli のストックを使ってみたり、KOPI BALI (バリコーヒー)をお土産に買ってきてもらえばいい。
しかし、匂いとなると、そう簡単ではない。今のところ、ビデオやテレビで伝えることができない。
甲子園球児でもあるまいし、ビニール袋に空気をつめこんでくるわけにもいかない。
ところが、あの匂いが非常に簡単に、手軽に嗅げるのである。
これは、ビールを発明した人にノーベル賞をあげたい(一昔前のサッポロビールのCMより)のと同じくらい、感動的なことではないか。
果たして、その作り方とはどのようなものであろうか。
用意するもの:外に出してもよいネコ(できれば清潔、かつシャンプーなどしていないもの) 1匹
作り方:雨の日にネコを外に出してあげます。濡れて帰ってきたら、匂いを嗅いでください。匂いがきつかったら、少し乾くのを待ってからにおいを嗅いでみてください。きっとバリの思い出を満喫できるでしょう。写真やビデオと共にどうぞ。
Attention:ネコは濡れると、(濡れてなくても)体をなめますので、ねずみ、生魚等を食べた後は難しいかもしれません。
用意するもの:タオル 1枚
作り方:風呂から上がったらバスタオルではなく、乾いた普通のタオルで体を拭いてください。
そのタオルを洗濯機にほうりこまず、室内で乾燥させてください。1日くらいたって完全に乾いたら、においを嗅いでみてください。きっとバリの思い出を満喫できるでしょう。写真やビデオと共にどうぞ。
補足情報:部屋の温度、湿度、体を洗う石鹸の種類などの違いで匂いのでき方が若干ふぞろいになることでしょう。あらゆる環境で試してみてください。なお、入浴後に限らず、洗った手を何度か拭いたタオルでもできるかもしれません。
注:匂いの感じ方も個人差があります。