
「智恵子は言った。東京ドームには空がない。」
これは、東京ドームができたばかりの頃、ある漫画雑誌で見かけたものだったが、わたしは非常に気に入っている。
「都会では自殺する若者が増えている。だけども問題は今日の雨。傘がない。」
これは、ご存知、井上陽水の「傘がない」。
わたしは、雨の日には必ずこの歌を心の中で歌ってしまう。
バリの旅行ガイドを見たことがありますか。
バラエティ豊かなアクティビティの数々。そのまま海につながってしまいそうなプール。さまざまな伝統舞踊。新鮮なシーフード。
そして、洗練されたおびただしい数のショップ。
いろんなお店の写真を見ているとどこもきれいで、明るい。楽しい雑貨やリーズナブルな服などであふれているでしょ。
旅行から帰ってあらためて見てみると、ほとんどの写真は店内の様子や商品、外観は店の看板がメインだったりするんです。
バリに限らず、どこの国の旅行ガイドを見てもそうかもしれないけど。ところが、そこに惑わされちゃあいけんの。
日本でも商店街の八百屋さんとか魚屋さんは入り口がない。というより、どこからも入れますよね。
同じようにバリの店は大半はこじんまりしていて入り口が一面全部。という造りになっているんですよ。
店にはドアを開けて入る。という自分の固定概念に反しているだけなのに、めっさたまげた。
レストランだって、全席オープンカフェ。ってかんじで、柱と屋根だけとか、非常に簡単なんです。
なれてみれば開放的でいいけど。
でもどこの店の軒下にも現地の人が座っていて、入り口が広いわりには入りにくい。
習慣なのかも知れないけど、それをやめればもっとお客が入るだろう。と思ってしまいます。
入り口=出口なんじゃけ、そこに店の人とか、親戚だか知り合いだか知らんが、関係者がおったら、ひやかしでは出てこれないじゃろ。って感じ。
なんとなく見たい。だけやったら入れないような威圧を与えているように思えるんよ。
とりとめがつかなくなったけど、バリの店ってそんな感じ。