初めての新婚旅行３　　いよいよ出発。

披露宴をしたホテルで一泊し、翌日、成田に向けて車を走らせた。半日かかる距離である。成田空港の近くのホテルは駐車許可期間が長いので、わたしたちは成田ビューホテルに泊まり、翌朝発の旅行に備えた。 Bir Bintang

わたしたちは午前11時発のガルーダインドネシア８５１便でデンパサール、バリに向かった。

機内食のランチは、うなぎがのったご飯、BINTANG beer、サラダ、ケーキだった。
その後、サパーとでもいうのか、夕方には寿司とそばも食べた。このときはお茶。

機内（エコノミークラス）はまばらな人で、わたしたちは窓側の席で、３列シートに２人で座った。
搭乗時はもうひとりいたが、離陸前、席が空いていたので彼は別の席に移っていったのである。

夕方、デンパサール空港に着いた。南国の雰囲気でとても国際線の発着するターミナルには見えなかった。

入国手続きを済ませ、銀行で両替した。銀行でもごまかすことがあると聞いていたので慎重に確認した。

その後、流れてくるスーツケースをとって、妻のほうを見ると、なんと、ポーターのような人に荷物を持たせているではないか。あぶないあぶない。

あわてて「ノーサンキュー」と言ってわたしが荷物を持った。

空港の職員のような人でも荷物を持って、法外なチップを要求する。と旅行会社からの注意書きにも書いてあったからだ。

それとは知らずに、持ってくれるといわれたから、持ってもらっただけではあるがそんな彼女を見て、がんばって守ってあげなければ。と感じた。

外に出ると薄暗かった。その薄暗い中で、現地の人がたむろするようにしていた。マップツアーのアロハを着た係員に連れられて車に行くまでの間も、なんとなく、道端に座っている人たちにじろじろみられているようで怖かった。先行き不安な旅の始まりだった。