LOTTE CHEWING GUM JAVA COFFEE CLASSIC BLEND
コーヒーガム
子供のころ、駄菓子屋に５０円持っていったものだが、買うものは、５０円のものではなく、１０円か２０円のものをいくつか買うのが当たり前だった。
１０円で丸いガムが４つ入ったマルカワガムや、笛ガム（トローチのような形で、吹くと音が出る。）を欠かさなかった。
少し成長すると、ガムはロッテ。
でもペンギンガム（クールミント）は辛くて食べられなかった。やはり子供はフルーツ。たまにコーヒーガム。ちょっと気取ってスペアミントか、グリーンガム。
わたしが中学生のとき、ショックを受けたできごとがあった。
アメリカンスクールと交換ホームステイをしたときのことである。
うちに来たのは日本人だった。同級生だが、わたしは丸刈り、彼は調髪。体もなぜか彼のほうがだいぶ、でかかった。その彼が、いつもガムを噛んでいるのである。
わたしにもくれた。ギブミーチューインガムの世代でないのはもちろんだが、もらったのは
FREE ZONE というガムだった。
フリーゾーンは歯につかないのがウリだったが、それは義歯につきにくいという意味らしい。するとターゲットは中年前後であろう。味も当時としてはあたらしかった。ちょうど、ポカリスエットが発売されてはじめて飲んだときのような新鮮さだった。
そして新婚旅行。なにかおもしろい物を探してマタハリデパートに行った。
そこでみつけたのが、これである。
ただのコーヒーガムではない。５枚入りが珍しいわけでもない。NET:15ｇがおもしろいというのでもない。JAVA COFFEE CLASSIC BLEND味なのである。
ジャワ島がコーヒーの産地であることは、地理の授業をまともに受けていた人か、コーヒー豆を選ぶ人くらいしか知らないのではないだろうか。すくなくともわたしは知らなかった。バリコピなんてバリに行くまで知らなかった。でもそれなりにメジャーなコーヒーの産地のようである。ロッテはプランテーションでもやっているのだろうか。
日本でもジャワコーヒーとかコロンビアとか産地を打ち出したらうけるのではないだろうか。缶コーヒーだってやっているのだから。